HOME > 押さえておきたい人物 > 三島由紀夫
戦後日本で最も苛烈な人生を送った作家
さて、押さえておきたい作家として最期に紹介するのは、『金閣寺』や『仮面の告白』などの名作で知られる文豪、三島由紀夫です。三島由紀夫は、その卓越した文章力、心情描写力もさることながら、その人生が非常に苛烈であったことによって広く知られています。まず彼は、当時の日本では今のように市民権を得てはいなかった「同性愛者」であったと言います。いわゆるゲイであった彼は、そのことに非常に苦しみながらも、それを公表し、それを取り扱った小説も公表しました。そのため、当時の同性愛者の方々の居場所を創っていくという面に於いても、非常に大きな影響力を持っていたと言えます。さらに、キリスト教徒でもあり、キリスト教で同性愛が認められていないということへの苦悩もただひたすらに公表し続けたといいます。さて、そんな彼の人生をたどる上で避けては通れないのが、第二次世界大戦です。彼は第二次世界大戦敗戦後の日本を非常に憂慮し、他国の言うがままに軍縮を行って行く姿に激昂、私立の武装集団である「楯の会」を結成しました。専用の軍服まで作り、その最期は自衛隊駐屯地を占拠し、演説を行った後の割腹自殺という、他に類を見ないような苛烈な死に様でありました。彼の死は文学界や一般大衆に対して非常に大きな衝撃を与えましたが、実はその演説はマスコミのヘリコプターによってかき消され、ほとんど何を言っているのかは解らなかったそうです。何を語っていたのか、知りたかったところですね。
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